あるコミュニティの事件

投稿者:chikunai 投稿日時:2009-02-18(水) 23:04

数年前、C(仮名)のコミュニティで実際にあった話しです。

Cは、手軽にホームページが作れる無料(オープンソース)のCMS(コンテンツマネージメントシステム)

CMSは、例えば新聞社が記事やページのデザインを管理するのに使っているシステムです。

このC、2005年あたりから人気が出始めていました。今まで外国人の開発したCMSが多かったのですが、日本人が開発していることで日本語の情報が豊富でした。さらにホームページ管理の簡単さがうけ、徐々に人気がでていました。

私も、テキストエディタ(メモ帳)でHTMLを書いて作るホームページに疲れていました。そんなところ日経システム構築の記事でCを見かけて試したところ、手軽さにハマり、ファンになっていました。

コミュニティは徐々に初心者が増加。その手軽な使い勝手から、IT技術に疎い初心者も増加してきたのです。

コミュニティに初心者が入ってくると、「インストールの仕方がわかりません」といった、良くありがちな質問が増加しました。しかも過去に同じ質問がたくさん。

Cを長く使っているコミュニティの玄人からすると、だんだん嫌気のする質問です。

「検索して調べてましたか?」

「過去に同じ質問が何度も出ていて、解決策も乗っています」

今のmixiと一緒です。似たスレッドを立てるな。質問は検索してからしろ。みたいな。

この殺伐したコミュニティの状況に、一筋の光(Ray of right)が差します。徹底的に初心者の質問に答える人が出てきました。

この人、Kさん(仮名)とします。女性です。

とにかく些細な質問でも答えたのです。

しかし、このKさんのせいで、Cのコミュニティから大量のファンを失う事態になりました。コミュニティも下火です。

このKさん、自分で会社を立ち上げ、オープンソースのソフトウェアのセミナーを開いて生計を立てている人でした。

流行りだしたCに目をつけ、Cの有料セミナーをしていました。Cのコミュニティの中でも、かなり早くから有料セミナーを取り組んでいた人でした。プロフィールはフリーランスの元ライター。Cの書籍を数冊出版しています。

Kさん、質問に答えていたのは、自分のセミナーへの勧誘を狙っていたのです。

そのころCのコミュニティの掲示板は、投稿した内容の一番最後に署名が入れられました。署名にはリンクや画像が自由に貼れました。

Kさん、この機能に目をつけ、署名にセミナーのバナーとリンクを貼りました。

質問にたくさん答えることでコミュニティ内でセミナーの告知を目立たせ、Cのコミュニティからセミナーへの勧誘活動をしていたんです。

さらに、被リンク効果もあって当時はSEO対策にもなりました。セミナーのホームページが、Cの検索でかなり上位に上がってきたんです。

Kさん、当初は親切な対応で、コミュニティでは歓迎されていました。

しかし!

コミュニティは有志の集まりです。営利活動は厳禁!が常です。

あまりの回答数と目立つバナーに、Kさんの存在がCのコミュニティ内で問題になってきました。

最初、Cのコミュニティは、ゆるく注意を促す程度でした。

しかしKさんは、まったく話しを聞かず、その後もひたすら続けます。再三の注意にもまったく応じる気配の無いKさん。Cのコミュニティ内が、営利問題で議論が活発化しました。

Kさんは知らぬふりか、まったく対応を変えません。営利問題に対する見解も見られませんでした。

見かねてCのコミュニティに参加するW(仮名)さんが、Kさんのセミナー会場まで足を運び、話しをしに行きました。

このWさん、プログラマーです。男性です。Cは機能を追加できる特徴を持っています。Wさんは、そのころ流行りだしたブログ機能をC向けに開発し、無償で公開していました。Cのブログ機能では人気ナンバーワンの作者でした。

Wさんは、Kさんに直にコミュニティからの注意にどう思っているんだ。とKさんに話しをしに行きました。

Kさん 対 Wさん

Wさんは、この話し合いの結果をCのコミュニティの掲示板に書き込みました。

ストーカー扱いを受け、

一切聞く耳をもたず、

追い出された。

という内容でした。

Wさんはもうカンカン。

これがきっかけでWさんは、無償で公開しているブログ機能のライセンスを変更しました。

「KおよびKが運営する会社およびその関連する団体や人物はこれを使用・サポート・紹介することを禁じます。」

Kさんには一切使わせない条項を追加しました。そしてブログ機能の開発もストップしました。

これに対し、人気ブログ機能を使っていたユーザーは大混乱。大騒ぎになりました。

今後も使っていけるのか?と。

私もその一人でした。

かたや、コミュニティに書き込まれたKさんは、火に油を注ぐ仕返しで対抗しました。

Kさん自身のホームページで、Wさんのブログ機能の紹介記事をバカにした内容に変えたのです。

「オレオレ ライセンス」

Cのコミュニティは当初、Kさんを擁護していた人、Wさん冷静にさせようとしていた人がいました。

しかし、この仕返しがわかると一気にコミュニティが炎上しました。

Kさんの対応は、ブログ機能を無償で公開してくれた作者Wさんに対して、感謝の気持ちが微塵も無い仕返しです。

ついに、Cのコミュニティは署名機能を切り、宣伝は一切禁止となりました。

その後、Wさんはまったく別の新しいブログ機能を作ろうとしましたが、一向に進展がありませんでした。書き込みも見られませんでした。

一方Kさんは、Cのコミュニティ内で引き続き初心者のサポートはしたものの、周りからは完全無視、もしくは妨害されました。

何かKさんが書き込もうなら、信用ならないとアドバイスする人がでました。

KさんもCのコミュニティに行かなくなりました。そのかわり、KさんはSNSが手軽に作れる事で流行りだしたオープンソースP(仮名)のセミナーに切り替え商売を続けているようです。

私は、Cのコミュニティを見に行く機会が徐々に減り、まったく行かなくなりました。

この事件で一番被害を受けていたのは、Cのコミュニティに集まったユーザーでした。

これをきっかけに、荒れたコミュニティに見切りをつけて、他のコミュニティに行った人、Cそのものから離れて別のCMSへ行った人、様々だったと思います。

こういうトラブルを経て、いまでもCのコミュニティは形を変え存続しています。

Cはコミュニティに集まる人々の力によって広く普及しました。一方で、コミュニティによって手痛いダメージも追いました。

CMSをAmazonで検索する。




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