ムーアの法則どおり、IT技術の向上は目まぐるしいものがあります。
データベースもその一つ。より身近で、低コストで、高機能で、高いパフォーマンスのデータベースが手に入るようになりました。
良い時代だなと、最近つくづく思います。
1.2.5インチHDDの普及でコンパクトなデータベースサーバ誕生
iPodが採用した2.5インチHDDが、サーバの機器にも普及してきました。
サン・マイクロシステムズのSun Fire X4170 Serverは、1Uでありながら2.5インチHDDが8個も搭載できます。
IBMのIBM System x3650 M3は、2.5インチHDDが16個も搭載できます。
データベースのボトルネックの1番は、今も昔もHDDのI/Oです。HDDの本数を増やして、I/O負荷を分散させるのが常套手段です。一昔前(5年前)であれば、1UはHDD 4個、2UはHDD 6個が限界でした。データベースサーバとして考えると、1Uでは能力不足、せいぜい2Uからです。中規模・大規模になるとSANなどを使った外付けストレージが必要でした。
1Uであれば、8個中2個をRAID 1でOS、残り6個をRAID 5またはRAID 6にして、データベースの領域として使えます。1個はホットスペアかな。
2Uであれば、16個中2個をRAID 1でOS、残りをデータベースの領域として、データ用HDD、ログ用HDDなどとして、14個を割り振れます。
2.メモリがさらに格安
メモリは以前からも安いですが、データベースサーバには充分すぎるほど、たくさん搭載できるようになりました。
データベースのボトルネックの2番目は、メモリです。利用用途にもよりますが、HDDのデータをキャッシュさせる役割を担います。I/O負荷を下げます。
純正でなければ、8GBが10万円を軽く切ります。
64bitのCPUと64bitのOSであれば、安いメモリが大量にサーバに搭載できます。
3.オープンソースのデータベースが高機能化
MySQL、PostgreSQLが、かなり高度な機能を実装してきました。
MySQLは、4.xからサブクエリーの追加、5.xからビューの追加。
PostgreSQLは、古くからトランザクションをサポートしていましたが、8,2から、8.4からWindows関数の追加。
OracleやDB2など、商用データベースに引けを取らない機能を実装してきています。
4.格安のデータウェアハウス用データベース
データウェアハウス用データベースって高価です。
Teradata、Hyperion、Oracle Exadata、Infosphere Warehouse、Red Brick、Sybase IQなどなど。
噂によると、Teradataは5億円以上するらしいです。
MySQLやPostgreSQL自身でもデータウェアハウス向け機能として、テーブルパーティショニング機能を実装しています。前述のハードウェアと組み合わせても充分パフォーマンスが出せます。
さらに、オープンソースをベースにしたデータウェアハウスが出てきました。
PostgreSQLベースのGreenplum。MySQLベースのInforbright。少なくとも1億以下から始められそうです。
良い時代になったなと、最近つくづく思います。
一方で、データベース管理者・技術者という職業は、変化を迎えていると思います。
今までは、低スペックのサーバをチューニングして、いかに効率よくデータを管理するか、それが仕事でした。
レコメンドとか、併売分析とか、
これからは、大量のデータを効率よく蓄積しつつも、BIやマイニングを利用してデータをいかにビジネスに結びつけるか。ではないでしょうか。
データベースのアプライアンスの登場で、細かいチューニングに気にしなくても、パフォーマンスの出せるようになってきているようです。(売るほうにとっても、アプライアンスの方が売りやすいという側面もありますが)
そして、その次に来るのはリアルタイム処理。リアルタイム・コンピューティングか。




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